2006年7月24日月曜日

麻の刈り入れ

あれほど綺麗におおっていた淡いブルーの花も、もう終わり。



今では、黄金の絨毯と化しました。



でも、近づくと、小さな丸い実が。



なんだか少し寂しいけれど、枯れてしまっても、麻って「カワイイ」です。

そして,キレイ。



刈り取られ畑に寝かされたばかりの麻の茎は明るい黄金色。



二週間ほど天日に晒され干された茎は黒ずんできます。



これを梳くと麻の繊維になります。あの麻の花の可憐さや脆さとはほど遠い、丈夫な麻布が出来るのです。



実は油に。

2006年7月22日土曜日

Festival du Lin (麻のお祭り)

だからでしょうか・・・



日本ではここ2〜3年、大変なリネンブ-ム。
麻のキッチンクロスや麻布のト−トバックがモテハヤされていますよね。
リネン専門店も脚光を浴びています。



写真はアンティークのヴィンテージプリント。

フランスリネンは東欧の物と比べると値がはるので気安く手が出せないのですが、なんと私の住むフランス北部は麻の栽培が盛んなのです!



例年、麻の収穫を待つ7月上旬に「麻畑の写真展」「麻の苗の紹介」「麻製品の展示」「麻の染色や繊維スキの実演」などを見せてくれるフェスティバルを催します。十数もの村が参加し、各村の公民館や教会が会場に当てられます。



チッケトを購入し、フェスティバルをやっている村々を訪ねます。十の村を廻るとすると、約50キロ位走ることになるのですが . . .



広大な畑を横切り、牛達が牧草地で草を食むのを眺め、美しい農家の佇まいに癒されたりしながら走る道路は快適と言うほかありません。



田舎とはいえ、最近では道はキレイに舗装されていますしね。
それに加え、今回のこの道のりにはナント信号が一つもないのです!



村に着くと麻の繊維をくれたりのサ−ヴィス。何だかとても得した気分です。



しかも今年はどの村も『針仕事』をテ−マに女の人達(きっと男の人も?)がひと冬かけて作った作品を展示しました。パッチワ−クの大作には目を見張りましたが、どの村の会場も暗かったので写真は撮れませんでした。残念です。



写真はアンティークのヴィンテ−ジ刺繍布。

麻の花の満開時の畑は風にそよぐ空色のブル-が地平線まで続き見事な美しさです。小指の先くらいの小さい花が群生して一枚の淡いブル−の絨毯を作るのです。開いた花はたった一日の命を陽の下に晒し、翌日には花を閉じてしまいます。次から次に花が開くので私達の目にはまるで咲き続けているかのように見えるのですが。



だからでしょうか、
麻の花畑に可憐な脆い美しさ感じてしまうのは・・・。